2011年2月1日火曜日

TAMRON 28-75mm F2.8とAF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G ED VRを比べてみた

先月のはじめにAF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G ED VRを購入したので、タムロンの28-75 F2.8 Model A09との比較をしてみたいと思います。
僕が28-300mmを買ったきっかけとしては今度の旅行用があるのですが、「手ぶれ防止機能もあるし、焦点距離も長いし、画質もいいって聞くし、ボケはズームレンズじゃ気にしてないし、A09よりも良かったらこっちでよくね?」という思惑もあったのです。
何気に初・ニコン純正レンズ、初VRです。D700を買う前はK10Dだったので、あの「カコッ」と止まるレンズ内補正の感覚にまだ慣れてません。。


てなわけで、研究室で試写してみました。
条件としては、ボディはD700、三脚に固定し、VRはオフ。絞り優先モードにしてリモートケーブルでシャッターを切りました。その後.nefファイルをCameraRawで現像。現像時に黒レベルを5から3に下げた以外はそのままです。

【歪曲】
まずは全体を見てみましょう。
最初は28-300mm。
焦点距離:28mm
焦点距離:50mm
焦点距離:70mm
28mmでは樽型の歪曲が、50mm,70mmでは糸巻き型の歪曲が出ています。高倍率ズームレンズだけあって、歪曲は大きいです。
続いてA09。

焦点距離:28mm
焦点距離:50mm
焦点距離:70mm
歪曲は気にならない程度です。

【等倍画像による解像の確認】
それでは各焦点距離からの拡大画像を見てみましょう。
基本的には四隅から3点を選択、残り1点は中心近くにあるドロイド君を抜き出しました。
絞りは、その焦点距離での最小絞りから始まって、最大をF8に、中間は28-300mmに合わせてA09を設定しました。
まずは28mm。

28-300mm
F3.5
28-300mm
F5.6
28-300mm
F8

A09
F2.8
A09
F5.6
A09
F8

あまり大きな違いはないように思いますが、28-300mmは色収差がけっこー出てます。
続いて50mm。

28-300mm
F4.5
28-300mm
F5.6
28-300mm
F8

A09
F2.8
A09
F4.5
A09
F5.6
A09
F8
なぜか28-300mmは下の隅は絞れば解像しますが、上側は若干ボケているように見えます。
照明が近いからなのか、レンズの性能なのか、個体差なのかはわかりません。
A09はF8まで絞れば隅もちゃんと解像しているのがわかります。
最後に70mm。

28-300mm
F5
28-300mm
F8

A09
F2.8
A09
F5.6
A09
F8

間違えてA09をF5.6に設定しちゃってますが…
ここでも28-300mmは上がちょっと解像感足りなめ。もっとも、普通に見るぶんには全く問題ありません。A09はF5.6あたりからちゃんと解像してくれてます。


というわけで、簡単ではありますが比較でした。
感想はと言うと、28-300mmはA09の代わりになる、と思います(解像度だけを見れば)。
なにもこれ一本で全部撮るわけではないので、日常使いには問題ありません。
28-300mmの解像感の足りなさは少し疑問にもなりますが、このレンズは望遠側が優秀、という声もあるので、今回の比較では力が出せていなかったのかもしれません。
今後、A09では大丈夫だった、明るさを必要とする薄暗い場所での撮影に28-300mmのVRがちゃんと応えてくれるかという個人的な課題があるので、また折を見て撮影してみようと思います。

なお今回の比較に使用した画像は全てFlickrにアップロードしてあります
何か参考になれば幸いです〜

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