2011年3月28日月曜日

20世紀のポスター[タイポグラフィ] -デザインのちから・文字のちから- 展


庭園美術館に「20世紀のポスター[タイポグラフィ] -デザインのちから・文字のちから-」展を観に行ってきました。


運良くTwitterのフォロワーさんの呟きで今日が最終日だということを知り、急ぎ目黒へ。
そういえば庭園美術館行くのは初めてでした。由緒ある建築なのねー ちょっと今回の展示には不釣合いだったけど笑

展示の詳細は庭園美術館の紹介ページ(こちら)をご覧頂くとして…
ってそれじゃあ書くことがなくなってしまう!というくらい丁寧に紹介されています。

最終日ということもあったのか、狭い展示空間に人はぎゅうぎゅう。基本的に並ばないと見れないので、ストレスは溜まりました。じっくり見てると気不味いし。なんて書いたわりにはずずずっと一枚一枚見てました(前半だけ…ね)。
やはり実物を見るのは違いますね〜。ディティールがわかるというのは貴重です。
あっ、ここは手のブレが入ってる、とか、ここだけ行間が微妙に違う…なんで?とか、マクロに見てもミクロに見ても発見がありました。
これで経年変化がなくて、全部のポスターが新品同様に飾ることができたら、もっとニュートラルに見れたんじゃないかと思います(まっ 無理だけどね)。不満点は、客の多さと照明の色温度かなあ。
一番時間を割いて眺めてたのは…図録を捲りながら思い出していくと、チヒョルトとブロックマンでした。たぶん、両者に共通しているのは「作品の作られた時代と、制作物のギャップ」に驚いたこと。まだまだ僕はタイポグラフィに興味を持って間もないので(チヒョルトの名前は知ってたくらい…お恥ずかしい)、バウハウスのプロダクトを見たときのような気持ちでした。
あとは初期のポスター群が面白かったです。まだポスターのデザインが現代のような商業的役割を持っていない、タイポグラフィと認知されていなかった頃のものは、宣伝物との差異があって「面白いんだけど、デザインとしては違うんだよなあ。でもそれを知れたことが面白い!」という感覚にしてくれました。

途中、2Fへ移動したときに休憩用のソファにあった図録を読みましたが、この図録がとにかく勉強になる。ああ、タイポグラフィってこういう流れなのね、っていうのがスッと入ってくる。もちろん作品には制作年代も書かれているし、巻末には年表や人物紹介もあるんだけど、それ以上に「関連研究」という数人の研究者による解説が頭を刺激する。これだけのために買う価値あるなあ。

で、これは買わねば!でも入り口のショップには売り切れってあったしなあ。。と思っていたら、どうも奥から来る人が図録の入った袋をぶら下げている。すわもしかして、と奥へ行くと図録購入の列が並んでる!もうそこで展示を見るのは諦めて(時間も時間だったので)、列に並びました。なんとかギリギリで購入。あのまま2Fの展示を見続けていたら買い逃すところでした。
本当にこの図録はいい。と個人的には思います。とても勉強になります。知識としてうまく身に入ります。

てなわけで、3月の終わりにいい図録が買えてとても満足な一日でした。
できれば「タイポグラフィと印刷」シリーズとして、次はフリーペーパーとか名刺とか特集してもらいたいですねえ。でもそうなるともうグラフィックデザインの領域になっちゃうのかなあ。。

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